未経験から転職エージェント使ってWeb系エンジニアになるシナリオ

  • 未経験からWeb系エンジニアにどうやってなるの?

という疑問に、Web系エンジニアとしてマネージャーや採用を担当したこともある私がお答えします。

目次

企業の採用担当者は未経験者の何を見るのか

ゴールから逆算

よくいわれますよね、

  • ゴールから逆算せよ


と。

ということで、採用側の立場で未経験者のなにを見て採用を決めようとするのかいくつか例を紹介します。

採用者の期待がわかれば、それを準備をすれば内定率が上がります。

コードを公開してますか?

エンジニアの採用では、採用担当者はGitHubにソースコードを公開しているか大変気にします(GitHubじゃなくてGitLabとかなんでも良いですが)。

未経験者ならなおさらです。

コードを公開してないと、普段コーディングしないのかな?興味はそんなに高くないかな?とあまり良くない疑問が頭に出てしまいます。

普段から書いているコードが公開されていれば、開発に関心が高いことをアピールできますし、それを読むだけでエンジニアの採用担当者は相手の大体のレベルを予測することができます。

ですから、未経験からエンジニアに転職したい人は、経験者よりも実績がないので、なおさらコードを公開した方が良いです。

公開するコードは書き捨てのスクリプトではなく、オブジェクト指向で書いたものが良いです。

Web系の現場の開発はたいていオブジェクト指向プログラミングを活用しています。

サイトを公開してますか?

未経験からWeb系エンジニアになりたいなら、採用側はホンキ度を見たいと思うわけです。

コードを公開するだけではなく、動くサイトもぜひ見たい。

動作が遅かったり、表示が崩れていたり、データを投稿したらバグったり、サイトの挙動ひとつでプロはその背後でどのようなボトルネックがあるのか大体想像できてしまいます。

サクサク動き、異常が発生せず、UIが整ったサイトだと、基本的なことはできるのかな、と思います。

サイトをネットに公開して運用することで、webフレームワークやサーバーを使う経験もできます。

webフレームワークは日本語の情報が充実している方が初心者向きでしょう。Ruby on RailsやLaravelなどがあります。

サーバー利用は安価なレンタルサーバーから始めるのが手頃です。なれてきたらAWSなどのクラウド環境でもサイトを立ち上げてみましょう

なぜなら、最近のWeb系の開発ではクラウド環境で開発が進められることが多いからです。

単体テストを書いてますか?

単体テストを知ってますか?

初心者だと認識から抜け落ちちゃう項目です。初心者向けのテキストではほとんど扱われてませんから。

しかし、プロの世界ではこの単体テストが超重要です。

単体テストが書かれていないと、チーム開発している現場で誰かが開発した機能がどのような挙動をするのかわからず、開発効率が極めて落ちるからです。メンテもしにくくなります。

プロの現場では継続的に開発が続くので、メンテができないことは致命傷です。

ですから、単体テストまで書いてる動くコードを資料として提示してもらえれば、採用側のエンジニアに、他の未験者とは違うな、と思わせることができます。

未経験から転職エージェントを使ってWeb系エンジニアになるシナリオ

ここまで、

  • コードの公開
  • サイトの公開
  • 単体テストを書く

の3項目が採用側が未経験者に対して特に気にすることだと説明しました。

ですから、これらを転職エージェントを使う前に用意できてなければなりません。

レベルの高い企業を目指すのであれば、実績を積むためにWeb系企業で簡単な内容の副業をしましょう。

転職エージェントに登録前に、コードの公開、サイトの公開、副業経験があれば、それらをもとに未経験なりに説得力のある職務経歴書が書けます。

転職エージェント側としても企業に推薦しやすくなります。

以上のことをまとめると、未経験で転職エージェントを使ってWeb系エンジニアになるシナリオは次のような流れになります:

  1. 単体テスト付きのコードを書いてGitHubに公開する
  2. 動くサイトを公開する
  3. 副業をする
  4. 転職エージェントに登録
  5. いくつかの企業へ応募

未経験者はITエンジニア専門の転職エージェントを使うより求人数が多い大手の転職エージェントを使う方が良いでしょう。

転職エージェントのサービス内容はどこも似ています。

求人が多いサービスに複数登録し、実際に何人かのキャリアアドバイザーと会ってみて相性が良さそうなエージェントを選べば良いでしょう。

ノースキル状態は避けたい

コードもあまり書いたことがない、サイトは公開できるだけの技術がない、というノースキル状態では未経験で転職エージェント使っても転職は厳しいでしょう。推薦文もなかなか書けませんし。

もし転職できたとしても、コードを書く必要のない保守運用のエンジニア仕事かもしれません。

これではWeb系エンジニアとしてスキルアップできません。

とはいっても、初心者では何を勉強して良いのかわからないことがあるかもしれません。

どの言語を勉強すべきか、どの教科書を選ぶべきか、を決めるのだって難しくて挫折してしまうかもしれません。

そういう場合は、webの学習の仕方を解説した記事を検索してみればたくさん出てくるのでそれをやってみるのもおすすめです。情報が多すぎて決めきれないと感じる場合はプログラミングスクールに通うのも手です。TechAcademyの無料相談・無料体験を受けてみると良いでしょう。

未経験でしかも何も知らない状態で転職エージェントを使うと、転職エージェントに転職活動の主導権を渡してしまいかねません。

転職エージェンはあくまでビジネスですから、自分の意図しない企業に送り込まれないためにも、自分で情報を判断できるようにするためにも、転職エージェントに登録前にある程度の勉強は済ませたいところです。

資格よりコード

資格が大事ではないということではありません。

しかし、資格は実務経験と合わせてその真価が発揮されると考えた方が良いでしょう。

未経験者が資格だけ持っていても、本当にそれを生かして実務で力を発揮できるかを、採用担当者はかなり疑問に思うものです。

資格を取るのに時間が必要です。

もしコーディング経験が十分ではないなら、コード書くことに時間を使った方が良いです。そしてそれを公開しましょう。

まずは手を動かそう!

とにかくコードを書きましょう。

PCさえ持っていれば、プログラミングはタダでできる世の中で、それでも手を動かした痕跡がなければ、採用側は開発意欲に疑問を持ちます。

オブジェクト指向で、webフレームワークも使って、単体テストも書いたコードを公開するところまでにたどり着くには初心者では相当な時間がかかります。

転職意欲が出たら、できるだけ早くアウトプットを始めましょう。

プログラミングをたくさんしていれば、それが自分に仕事として向くかも自然とわかってきます。

おそらく思ったよりも長時間コードとエラーと睨めっこする地味な仕事なので、向き不向きはあると思います。

開発現場の仕事も地味な局面の連続です。エラーを潰すのに何時間もかかることもあります。朝から晩までずっとPCの画面のテキストを見続けるわけです。それに耐えられるでしょうか?

それを早く見極めるにも、たくさんコードを書いて自分がそれをどう感じるか見つめるのが大事です。


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